LINEスタンプを自作して販売してみたいけれど、制作に必要な画像のサイズや解像度の設定が細かくてよくわからないと悩んでしまうことはありませんか。
せっかく時間をかけて描いたイラストが、申請時にサイズ違いでエラーになったり、トーク画面で表示したときに画質が粗くなってしまったりするのは絶対に避けたいですよね。
初めてスタンプを作る方が詳しく知りたい情報の結論をお伝えすると、LINEスタンプの画像サイズはおすすめ設定である「横370px × 縦320px」を基準にしつつ、制作段階ではその2倍の大きさで描くのが最もきれいに仕上がります。
なぜなら、最初から規定ギリギリのサイズで描くよりも、大きめのキャンバスで描いてから最後に縮小するほうが、線のガタつきが目立たず滑らかな高画質スタンプになるからです。
また、最初から高解像度の350dpiで作成しておけば、将来的に自分のキャラクターをステッカーやキーホルダーなどのグッズにする際にも、データをそのまま印刷用として活用できるという大きなメリットがあります。
難しそうに感じる数値設定ですが、最初にキャンバスの設定さえ間違えなければ、あとは自由に絵を描くだけでプロのような仕上がりになります。
この記事では、Procreateやアイビスペイントを使った具体的な設定手順や、アニメーションスタンプのサイズ規定まで、失敗しないためのルールをわかりやすく解説します。
この基本設定さえマスターしてしまえば、サイズに関する不安はすべて解消され、自信を持ってスタンプ販売をスタートできるはずです。
- 申請時に必ず必要になる3種類の画像サイズとそれぞれの正確なピクセル数
- スタンプを高画質できれいに見せるために制作サイズを2倍に設定する理由
- グッズ化も見据えたプロ推奨の解像度設定と余白に関するテクニック
- 使用するお絵描きアプリやスタンプの種類に応じた最適なキャンバス設定手順
LINEスタンプ制作における基本の画像サイズと高画質に仕上げるおすすめの設定

ここからは、LINEスタンプを制作する上で絶対に守らなければならない基本的な画像サイズのルールと、よりクオリティ高く見せるためのプロおすすめの設定について詳しく解説していきます。
数字ばかりで難しそうに見えるかもしれませんが、最初に型を決めてしまえばとても簡単ですので安心してください。
申請に必須となるメイン画像やトークルームタブ画像のサイズ一覧
LINEスタンプを販売申請するためには、実際に会話で使うスタンプ画像の他にも、ショップで表示されるアイコンのような画像を用意する必要があります。
これらは1ピクセルでもサイズが違うとアップロード時にエラーになってしまうため、正確な数値を把握しておくことが重要です。
必ず用意する3種類の画像セット
基本となるのは以下の3つの画像です。
まず1つ目はメイン画像です。
これはLINE STOREやスタンプショップで、スタンプの顔として一番大きく表示されるパッケージ画像のようなものです。
サイズは幅240px × 高さ240pxで、必ず1個用意します。
通常は、中身のスタンプ画像の中から一番自信のあるものをリサイズして使います。
2つ目はトークルームタブ画像です。
これはLINEのトーク画面でスタンプを選ぶ際に、下のタブ部分に小さく表示されるアイコンです。
サイズは幅96px × 高さ74pxで、こちらも1個必要です。
とても小さく表示されるので、複雑な絵柄よりもキャラクターの顔のアップなど、一目で何かわかるシンプルな絵柄を選ぶのがコツです。
そして3つ目が、実際に送信するスタンプ画像です。
通常の静止画スタンプの場合、サイズは最大で幅370px × 高さ320px以内と決められています。
最低でも8個、最大で40個の画像を用意する必要があり、一般的には8個、16個、24個、32個、40個のいずれかのセットで販売します。
最初は40個作るのが大変だと思うので、まずは8個や16個から始めてみるのも良い方法です。
制作時のキャンバスサイズは完成形の2倍の倍率に設定するメリット
スタンプ画像の規定サイズは最大で幅370px × 高さ320pxですが、絵を描く段階からこのサイズぴったりのキャンバスを用意することはあまりおすすめしません。
私がスタンプを作る際は、必ず規定サイズの「2倍」の大きさでキャンバスを作成して描くようにしています。
具体的には、幅740px × 高さ640pxのキャンバス設定でイラストを描き始めます。
なぜこの方法が良いのかというと、最大の理由は「仕上がりの美しさ」です。
デジタルイラストは、小さいサイズで描いたものを拡大すると画質が粗くなってしまいますが、逆に大きいサイズで描いたものを縮小する分には、線がギュッと引き締まってきれいに見えるという特性があります。
特にスマホやタブレットで指やタッチペンを使って描く場合、小さいキャンバスだと細い線が描きにくかったり、細かい表情の描写がつぶれてしまったりすることがよくあります。
2倍のサイズで広々と描いておけば、細部の書き込みもスムーズですし、多少線が震えてしまっても、最後に規定サイズ(370px × 320px)に縮小することでアラが目立たなくなります。
このひと手間を加えるだけで、プロが作ったような滑らかな線のスタンプに仕上がりますので、ぜひ試してみてください。
将来的なグッズ展開も可能にする解像度350dpiでの作成と調整
サイズ(ピクセル数)と同じくらい重要なのが「解像度(dpi)」の設定です。
ウェブ上で表示される画像は一般的に「72dpi」あれば十分と言われていますが、私は最初から印刷にも対応できる「300dpi〜350dpi」で制作することを強くおすすめします。
これは、もしあなたの作ったスタンプが人気になって「自分のキャラクターでステッカーやキーホルダーを作りたい」と思ったときに困らないようにするためです。
印刷物はウェブ画像よりもはるかに高い解像度を必要とします。
もし72dpiで描いてしまったデータを印刷しようとすると、画面上ではきれいに見えていても、実際のグッズではぼやけた粗い仕上がりになってしまいます。
後から解像度を上げることはできないため、最初から高解像度でデータを作っておくのが賢いやり方です。
「解像度が高いとデータが重くなるのでは?」
と心配になるかもしれませんが、LINEスタンプ程度の画像サイズであれば、今のスマホやPCのスペックなら全く問題なく動作します。
| 用途 | 推奨解像度 | 備考 |
| LINEスタンプ申請用 | 72dpi以上 | 画面表示のみならこれでOK |
| おすすめの設定 | 350dpi | 将来のグッズ化・印刷に対応可能 |
制作時は350dpiで描いておき、完成データを書き出す際にそのままPNG保存すれば、LINEスタンプとしても問題なく使えますし、高画質な原本データも手元に残ります。
これはまさに「大は小を兼ねる」設定だと言えます。
スタンプアレンジ機能での使いやすさを重視した余白なしのサイズ設計
以前のガイドラインでは、画像の上下左右に10px程度の余白を設けることが推奨されていました。
これは、トーク画面の吹き出し枠ギリギリにイラストがくると見づらくなるのを防ぐためでした。
しかし、最近のトレンドや「スタンプアレンジ機能」の普及により、余白は必要最低限、あるいはほぼ無しで作るクリエイターが増えています。
スタンプアレンジ機能とは、複数のスタンプを組み合わせて一つの大きなスタンプのように送信できる機能です。
このとき、スタンプ画像の周りに無駄な余白がたくさんあると、スタンプ同士をくっつけようとしても隙間が空いてしまい、きれいに組み合わせることができません。
ユーザーが自由に組み合わせて遊べるようにするためには、キャラクターの絵柄ギリギリまでキャンバスを使い、余白を削ぎ落としたサイズ設計にするのが親切です。
トリミングのコツ
制作時は少し余裕を持って描いておき、完成後に「余白削除(トリミング)」機能を使って、絵柄の上下左右の透明部分をカットする方法もあります。
ただし、申請画像の最大サイズ(W370×H320)を超えないようにだけ注意してください。
あえて余白を少なくすることで、トーク画面で表示された際にもイラストが大きく見え、迫力のあるスタンプになります。
使用アプリやスタンプの種類で変わるLINEスタンプの画像サイズ規定とおすすめの対応策

基本的なサイズ設定が理解できたところで、次は実際に使用するアプリごとの設定手順や、動くスタンプなどの特殊なケースについて解説します。
制作環境や作りたいスタンプの種類に合わせて、最適な方法を選んでいきましょう。
Procreateやアイビスペイントで制作する際の最適な新規キャンバス作成手順
多くのクリエイターが愛用しているiPadアプリ「Procreate(プロクリエイト)」や、スマホで手軽に描ける「アイビスペイント」での設定例を紹介します。
これらのアプリを使う際は、最初にカスタムキャンバスを作成して「マイサイズ」として登録しておくと、2回目以降の作業がとても楽になります。
Procreateでのおすすめ設定
- アプリを開き、右上の「+」ボタンから新規キャンバス作成へ進みます。
- 幅と高さを入力する画面で、単位を「ピクセル」に設定します。
- 幅:740px、高さ:640px(基本サイズの2倍)を入力します。
- DPI(解像度)には350と入力します。
- カラープロファイルは「sRGB」を選びます。
これで「スタンプ制作(2倍)」などの名前をつけて保存しておけば、いつでもこの設定で描き始めることができます。
一方、アイビスペイントには最初から「LINEスタンプ」というプリセットが用意されている場合がありますが、これらは規定サイズ(W370×H320)ぴったりに設定されていることが多いです。
高画質に仕上げたい場合は、プリセットを使わずに自分で「カスタムサイズ」を選び、Procreate同様に2倍の数値(W740×H640)を入力してキャンバスを作ることをおすすめします。
どちらのアプリも、背景レイヤーを非表示にして「背景透過」の状態でPNG保存することを忘れないようにしてください。
静止画より小さいアニメーションスタンプやBIGスタンプのサイズ違い
通常の静止画スタンプだけでなく、動きのある「アニメーションスタンプ」や、画面いっぱいに表示される「BIGスタンプ」を作りたい場合は、サイズ規定が少し異なるため注意が必要です。
まず、アニメーションスタンプ(動くスタンプ)の最大サイズは、静止画よりも少し小さい幅320px × 高さ270px以内と決められています。
「動くから容量が大きくなる分、サイズ制限が厳しい」と覚えておくと良いでしょう。
また、アニメーションスタンプは「APNG」という特殊な形式で保存する必要があり、画像の枚数や再生時間にも細かいルールがあります。
一方で、BIGスタンプはその名の通り、通常のスタンプよりも大きく表示されるのが特徴です。
BIGスタンプの画像サイズ規定は、静止画の場合は縦長になることが多く、幅は通常と同じ程度ですが高さが大きく取れる仕様になっています。
| 種類 | 最大サイズ(幅×高さ) | 特徴 |
| 通常スタンプ | W370 × H320 px | 最も基本的で作りやすい |
| アニメーション | W320 × H270 px | 通常より一回り小さい |
| BIGスタンプ | 詳細は公式要確認 | 縦に長いレイアウトが可能 |
これらを作る際は、通常スタンプのキャンバス設定を使い回すのではなく、必ずそれぞれの専用規定に合わせて新規キャンバスを作成し直す必要があります。
特にアニメーションスタンプは、サイズオーバーすると再生されなくなるトラブルも多いので、規定サイズ内にしっかり収めることを意識してください。
生成AIで作成した正方形の画像をLINEスタンプ用にリサイズする方法
最近では、MidjourneyやDALL-Eなどの画像生成AIを使ってスタンプ用のイラストを作成する方も増えてきました。
多くの生成AIは、デフォルトで1024px × 1024pxなどの大きな正方形で画像を出力します。
これをそのままLINEスタンプとして使うことはできませんので、適切なリサイズと加工が必要です。
まず、生成された画像は背景がついていることがほとんどですので、Photoshopや背景削除サイトなどを使って、キャラクター以外の背景を透明にする処理を行います。
次にサイズ調整ですが、正方形のままだとスタンプの横長(W370×H320)の枠に収めたときに無駄な余白ができやすくなります。
そのため、以下の手順で調整するのがおすすめです。
AI画像の調整フロー
- 生成された画像を、まずは幅か高さの長い方が640px程度になるように縮小します(制作時2倍ルールの適用)。
- 画像編集ソフトでキャンバスサイズをW740×H640に設定し、その中央に画像を配置します。
- 文字を入れたり装飾を加えたりしてスタンプとして仕上げます。
- 最後に全体を50%縮小して規定サイズ(W370×H320以内)に書き出します。
AIで生成した画像は非常に高精細なことが多いので、縮小してもきれいに見えますが、文字を入れる場合は縮小後に読みづらくならないよう、大きめのフォントサイズで入れるのがコツです。
まとめ:2026年のトレンドに対応したLINEスタンプの画像サイズ選びとおすすめの制作フロー総括
ここまで、LINEスタンプの制作に必要なサイズ知識と、きれいに仕上げるためのテクニックを紹介してきました。
最後に、これからのスタンプ制作において特に重要なポイントを振り返ります。
基本となるスタンプ画像のサイズは、申請用に規定された「最大W370 × H320px」を目指しつつ、制作段階ではその2倍の「W740 × H640px」で描くのが、最もクオリティを高めるおすすめの方法です。
そして、解像度を350dpiに設定しておくことで、デジタル上のスタンプだけでなく、リアルなグッズへの展開もスムーズになります。
また、スタンプアレンジ機能が定着した現在では、余白を極力減らしてキャラクターを大きく見せるデザインが好まれる傾向にあります。
最初は数値の設定に戸惑うこともあるかもしれませんが、一度「自分専用のキャンバス設定」を作ってしまえば、あとは創作活動に集中できるはずです。
ぜひ、今回紹介したおすすめサイズ設定を活用して、あなただけの魅力的なスタンプを世界に届けてみてください。
正しいサイズで作られたスタンプは、審査もスムーズに通り、使う人にも喜ばれる素敵な作品になります。
