会社や役所の規定で副業禁止とされているけれど、趣味で描いたイラストをLINEスタンプとして販売してみたいと考えている方は多いはずです。
収益が発生する以上は会社にバレるリスクが気になり、あと一歩が踏み出せないという悩みはとてもよく分かります。
公務員や会社員が副業禁止の環境でLINEスタンプ販売を行う場合、結論からお伝えすると、正しい税金の知識と対策を行えば会社に知られずに活動を続けることは十分に可能です。
その理由は、会社に副業が発覚する最大の原因である住民税の通知を、給与からの天引きではなく「自分で納付」する手続きを行うことで回避できるからです。
ただし、年間の所得金額が20万円以下であっても住民税の申告は必須であるなど、誤解しやすい落とし穴も存在します。
この記事では、2026年1月時点での最新の制度に基づき、職場に迷惑をかけずに創作活動を楽しむための具体的な手順を解説します。
副業禁止の壁を正しく乗り越え、安心して自分の作品を世に出すための準備を整えましょう。
- 2026年現在の公務員や会社員における副業ルールの現状と変化
- LINEスタンプの収益が会社にバレる仕組みと具体的な住民税対策
- 確定申告が必要になる基準と年間20万円ルールの正しい理解
- 副業禁止規定を守りながら安全にクリエイター活動を続ける方法
会社員や公務員がLINEスタンプの副業禁止規定とリスクを正しく理解するための基礎知識

まずは、現在の日本の労働環境において、LINEスタンプ販売がどのように扱われるのかという基本的なルールを確認しましょう。
法律や税制の観点から、リスクを正しく把握することが第一歩です。
2025年の総務省通知により変化した公務員の副業解禁状況
これまで公務員の副業は、地方公務員法第38条により原則として禁止とされてきました。
しかし、働き方改革や人材不足への対応が進む中で、このルールにも大きな変化が訪れています。
特に注目すべきなのは、2025年に総務省から各自治体に向けて発出された、公務員の副業許可基準に関する新たな通知です。
この通知により、公益性の高い活動や地域貢献に資する業務に関しては、以前よりも柔軟に許可が出される傾向が強まりました。
LINEスタンプ販売が直ちに「公益活動」と認められるケースは稀ですが、自治体のPRキャラクターデザインや、地域振興に関連するクリエイティブ活動であれば、許可申請が通る事例も少しずつ出てきています。
自分の所属する自治体や組織がどのような運用基準を設けているか、最新のガイドラインを確認することが重要です。
ただし、営利目的が主となる個人のスタンプ販売については、依然として許可が必要、あるいは禁止とされるケースが大半であるため、無断での活動は懲戒処分のリスクがあることを忘れてはいけません。
2026年版のLINEスタンプ副業で会社にバレない方法と住民税対策
会社員が副業をしていることが職場に発覚する原因の9割以上は、「住民税」の金額の変動によるものです。
会社は従業員の給与から住民税を天引きして納付していますが、副業で所得が増えると、その分だけ住民税額が高くなります。
この通知が会社に届いた際、経理担当者が「給与に対して住民税が高い」と気づくことでバレてしまうのです。
これを防ぐための最も有効な対策が、確定申告や住民税の申告を行う際に、徴収方法を「普通徴収(自分で納付)」に選択することです。
手順としては、確定申告書の「住民税・事業税に関する事項」の欄で、「自分で納付」にチェックを入れるだけです。
これにより、LINEスタンプ等の副業で得た所得に対する住民税の通知書は自宅に届き、会社には通知されなくなります。
念には念を入れるなら、お住まいの市区町村の税務課に電話をして、「副業分は確実に普通徴収にしてほしい」と相談することをお勧めします。
LINEスタンプ副業の確定申告はいくらから必要になるのかという基準と税金の知識
「年間20万円以下なら申告しなくていい」という話をよく耳にしますが、これは半分正解で半分間違いです。
正しくは、「所得税の確定申告は、副業の所得が年間20万円以下なら不要」ですが、「住民税の申告は1円でも所得があれば必須」というルールがあります。
ここでのポイントは「売上」ではなく「所得(利益)」であるという点です。
LINEスタンプ販売で得た分配金から、制作にかかった経費(パソコン代、ソフト代、通信費の一部など)を差し引いた金額が所得となります。
この所得が年間20万円を超えた場合は、税務署への確定申告が必要です。
一方、20万円以下の場合は税務署への申告は免除されますが、別途、市区町村役場へ住民税の申告書を提出しなければなりません。
この住民税の申告を怠ると、最悪の場合「脱税」とみなされるだけでなく、未申告の状態が続くことで逆に会社への通知リスクが高まることもあります。
「20万円以下だから何もしなくていい」と放置するのが一番危険ですので、必ず住民税の申告は行いましょう。
副業禁止の職場に在籍したままLINEスタンプ販売を行う際の注意点と具体的な対策

次に、実際にLINE Creators Marketで活動を始めるにあたって、実務面で気をつけるべきポイントや、市場の現状について解説します。
運用面でのミスを防ぎ、安全に収益化を目指しましょう。
LINEスタンプの売上受け取りにおける銀行振込への移行と手数料の注意点
LINEスタンプが売れると、その収益は一旦「分配金」としてアカウントに蓄積されます。
この分配金の合計額が1,000円を超えると、送金申請を行うことができるようになります。
受け取り方法は主に「LINE Pay」へのチャージと「銀行振込」の2種類がありますが、副業として管理するなら銀行振込が一般的です。
ただし、銀行振込を選択した場合、送金手数料として550円(税込)が差し引かれる点に注意が必要です。
少額の売上でこまめに振り込み申請をしてしまうと、利益の大部分が手数料で消えてしまうことになりかねません。
また、振込先の口座名義は登録クリエイター本人である必要があるため、家族名義の口座などを使って隠蔽することはできません。
銀行口座への入金記録は税務調査の際にも明確な証拠となるため、通帳の記帳や明細の管理はしっかり行っておきましょう。
LINEスタンプ副業は稼げないという噂の真実とAI時代の市場環境
「LINEスタンプはもう稼げない」という噂を耳にすることがありますが、2026年現在、市場環境は大きく変化しています。
確かに、初期のころのように「出せば売れる」という時代は終わりました。
さらに、生成AIツールの普及により、絵が描けない人でも簡単にスタンプを作成できるようになったため、登録されるスタンプの総数は爆発的に増加しています。
しかし、これは「質の低いスタンプ」が埋もれやすくなっただけであり、明確なターゲットやコンセプトを持ったスタンプへの需要は依然として高いままです。
例えば、特定の方言、マニアックな趣味、特定の職業向けなど、ニッチな層に刺さるスタンプは、SNSでの拡散を通じて継続的に購入されています。
AIを活用して制作効率を上げつつ、人間ならではの「共感できるセリフ選び」や「使いやすいシチュエーション設定」に注力することで、今からでも十分に収益化を狙うことは可能です。
まとめ:副業禁止の規約を遵守しながらLINEスタンプ制作で安全に資産を作る
最後に、副業禁止の会社に勤めながらLINEスタンプ制作を行うための結論をまとめます。
最も安全かつ推奨される方法は、会社の就業規則を詳細に確認し、可能な範囲で「許可」を得ることです。
「趣味の創作活動の延長であり、本業に支障をきたさない」という点を説明すれば、意外と許可が下りるケースも増えています。
もし許可を取るのが難しい場合は、前述した通り「住民税を普通徴収にする」という税務対策を徹底し、自己責任で管理を行う必要があります。
また、年間20万円以下の少額収益であれば、税務署への申告義務が発生しない範囲でコントロールし、住民税申告だけを確実に行うという運用も一つの戦略です。
LINEスタンプは一度作れば資産として残り続ける魅力的なコンテンツです。
リスクを正しく恐れ、賢く対策を行いながら、あなたのクリエイティブな才能を世の中に発信していってください。
